木の下の春
春になり樹々の芽吹きや、サクラの開花など
外に出ると、なにかと上を見上げることが多くなります。
しかし、ふと足元を見れば、土の上にも春の訪れを感じることが出来ます。
今回は庭で見つけた土の上の春を紹介します。
その名の通り、芽出しの頃の新葉が破れた傘のような形をしています。
初夏には花も咲きます。
一重、八重、白花や黄花などの幅広い園芸品種のあるヨーロッパ原産の外来植物です。
小ぶりな花で楚々と咲き、周りの植物にも調和しています。
バイカカラマツ キンポウゲ科カラマツ属
園芸品種も多く、写真手前が八重咲、奥が緑花のバイカカラマツです。
こちらも北アメリカ原産の外来植物です。
イチリンソウ キンポウゲ科イチリンソウ属
蕾をつけて、頭をもたげた姿がかわいらしいイチリンソウ。
本州から九州の野山に生える代表的な山野草です。
こちらはイチリンソウ属の八重咲きのニリンソウです。
一茎から二輪の花が出ています。
ヒトリシズカ センリョウ科チャラン属
北海道から九州まで広い範囲に分布する山野草。
山野の林床でひっそりと咲く清楚な姿から、静御前になぞらえてつけられた名前です。
4枚の花弁が細く突き出し、碇のような特異な形をしています。
花も一般的な淡紫色や黄花など多くの園芸品種があります。
今回は、手近に我が家の庭の春を紹介させていただきました。
数年前からちょこちょこ植え始めた山野草ですが、毎年この時期にきちんと芽を出し、花をつけてくれます。
明るい木陰を好む山野草を、庭木の足元に植えてあげる…。
庭木の花もよいものですが、足元にしゃがんで気づく春もいいものだなと思います。
三鷹で植木屋を独立開業して5年目になります。
日々の覚え書きとして感じたことなど書いていきたいと思います。